全体ではなく部分的に緑化する

屋上の全面を芝生にしたり直接植物を植えたりするのは、きれいですし理想的です。しかし、直に植物を生やすのは、防水シートを張り土を直接敷き詰めるなど手間がかかります。初心者でも始めやすく失敗を避ける方法を取るなら、部分的な緑化を図ってみましょう。保水マットを利用すると、土を敷き詰めなくても芝生を張ることができます。

保水マットは、ホームセンターなどでも購入可能ですし、初心者でも気軽に挑戦できるのでおすすめです。ただし、芝生を育てる場所に防水面での問題がないかどうか事前に確認する必要があります。芝生を育てるには、保水マットの下にレンガなどを置き、やや浮かせるようにするのがポイントです。

プランターを活用してメリハリを持たせる

プランターを使って花や観葉植物を栽培すれば、自由に運ぶことができて植え替えもしやすくなります。プランターは、木製やタイル調のものなどを選ぶとおしゃれな空間にできるでしょう。直線デザインのプランターなら、複数揃えたときにきれいに並べられるのもメリットです。プランターに植えた植物を芝生の合間に設置すれば、メリハリのある屋上ガーデンが作れます。

植える植物は、一年草でも多年草でも楽しめます。一年草の魅力は、毎年自分の好きな植物を植えられることです。一方、多年草なら毎年同じ季節に芽吹いてくれるので、数年の間は花や実を愛でることができるでしょう。屋根の耐久性を考える必要がありますが、盆栽のように小型化したものなら梅や桜などの花木も楽しめます。

屋上緑化は、都市のビルや駅舎、学校など様々な場所に行われており、電気代節約を中心とした省エネや、建物の耐久性を保つうえで重要な取り組みとなっています。